雪国など積雪の多い地域にお住まいの方は、カーポートの屋根に積もった雪にも注意が必要です。
雪は水分を含んでいるため見た目以上に重く、積もったままにしておくと重みでカーポートが倒壊する恐れがあります。
そこで、カーポートの積雪対策と雪下ろしの注意点などについてまとめました。
カーポートの耐積雪強度はどれくらい?
まずはご自身のカーポートがどれくらいの積雪に耐えられるのかを確認しましょう。
カーポートの耐積雪強度は、一般地域用なら20cmまでとなっています。雪がほとんど積もらない地域にお住まいであれば、一般地域用のカーポートで十分です。
ただし、この耐積雪強度は降り積もったばかりの新雪で算出されています。雪の重みで圧縮された「しまり雪」や、一度解けて再び凍り大粒になった「ざらめ雪」などは、新雪の3倍以上の重さになることもありますので、雪が積もりきる前に雪下ろしをする必要があります。
これから設置するカーポートの積雪対策は?
これからカーポートを設置される場合は、次の対策が有効です。
雪に強いカーポートを選ぶ
雪下ろしを頻繁に行うのが面倒な方や、雪が多い地域にお住まいの方は、耐積雪強度の高いカーポートを選びましょう。耐積雪強度は30cm・50cm・100cm・150cm・200cmというように、お住まいの地域の積雪量に合わせて選ぶことができます。
耐積雪強度の高いカーポートほど柱や梁が太くなり、本数も増えて頑丈な造りになっています。また屋根材も、一般地域用のカーポートはポリカーボネート材が多いですが、耐積雪カーポートは丈夫なスチール折板の屋根が主流です。
関連記事>>雪に強い耐積雪カーポート
設置場所を工夫する
雪が多い地域ではカーポートを設置する場所にも工夫が必要です。
住宅建物の屋根から雪が落ちてくる場所には、カーポートを設置しないようにしましょう。落ちてきた雪の衝撃でカーポートが破損する恐れがあります。
また、カーポートの雪がお隣の敷地に落ちてしまうのもトラブルのもと。屋根がカーブしていないフラットタイプのカーポートを選ぶか、自宅側に屋根が傾いている逆勾配タイプにすることでお隣へ雪が落ちるのを防ぐことができます。
すでに設置してあるカーポートの積雪対策は?
自宅にカーポートが設置済みの場合の積雪対策についてご紹介します。
サポート柱などの補強材を取り付ける
1台用カーポートでよく見られる片側にだけ柱があるカーポートをお使いなら、「サポート柱」が有効です。柱のない方にサポート柱を取り付けることで柱の本数が2本から4本に増え、カーポート全体の強度がアップします。
着脱式のサポート柱であれば、普段は取り外しておけるので便利です。サポート柱は後付けもできますが、工事費が二重にかかり割高になりますので、可能であればカーポートとの同時設置がおすすめです。
ほかにも母屋を補強する芯材や、横からの雪の吹き込みを防ぐサイドパネルなども雪対策として有効です。
早めに雪下ろしを行う
カーポートに積もった雪は早めに下ろすことが重要です。
カーポートの耐積雪強度はあくまで新雪の場合で算出した目安ですので、実際はその積雪量になる前に雪下ろしをしないと危険です。
特にポリカーボネート材の屋根の場合、雪の重みでパネルが抜けて、下の車を傷つけてしまうことがあります。
カーポートの雪下ろしは、専用の「雪下ろし棒」を使うと便利。雪下ろし棒とは、その名の通り雪を下ろすことに特化した棒で、アルミ製などの長細い棒の先に雪かきが付いています。棒が屋根に沿うような形をしているため、高いところの雪も地上から落とすことが可能。各メーカーから様々な雪下ろし棒が販売されていますので、一つ持っておくと安心です。
カーポートの上に乗って雪下ろしをするのは、雪で滑るだけでなく耐荷重の面でも危険ですので絶対にやめましょう。
雪を解かすためにお湯や水、融雪剤は使わない
カーポートに積もった雪を解かすためにお湯や水をかけるのはやめましょう。周囲の気温が下がっている中で水をかけると雪が凍結し、さらに重たくなって状況が悪化してしまう可能性があります。
また、融雪剤を使うこともあまりおすすめしません。融雪剤の成分である塩化カルシウムは鉄を錆びさせるため、車やカーポートのフレームなどが錆びる原因になります。また周囲の植木なども枯らしてしまいます。
どうしても融雪剤を使う場合は非塩素系のものを選ぶようにしましょう。
雪で破損したカーポートには火災保険が適用されるケースも
様々な対策をしていても、カーポートが雪によって破損してしまうことはあります。
そんな時、火災保険に加入していたら、カーポートの破損が補償の対象となる場合もあります。
被害状況を写真に撮り、保険会社へ相談してみましょう。
関連記事>>台風でカーポートが破損! 実は火災保険で直せます
まとめ
カーポートは大切なお車を雪から守ってくれるものですが、積もった雪をそのままにしておくとカーポートの倒壊だけでなく、車まで傷つけてしまう危険性があります。
たとえ普段雪があまり積もらない地域であっても、「平成26年豪雪※」のように、突然大雪に見舞われることもあります。サポート柱を取り付ける、雪に強いカーポートにするなど様々な対策がありますので、この機会にぜひご検討ください。
生活堂では耐積雪強度の高いカーポートを数多くお取り扱いしております。デザインや大きさも様々なタイプがございますので、お好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
※「平成26年豪雪」は2014年(平成26年)2月に関東甲信地方を中心に襲った雪害。東京都でも最深積雪27cmを観測し、人的・物的ともに大きな被害をもたらしました。
出典:平成 26 年(2014 年)豪雪について(内閣府防災情報)[PDF]
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