ビルトインガスコンロの安全基準は何重にもなっています。
まず国が定めた安全基準は調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置の2つ。
そこに業界の安全基準である消し忘れ消火機能・早切れ防止機能の2つが加わります。
その上でさらなる安全のため、メーカー各社が焦げつき自動消火機能、鍋なし検知機能、グリル過熱防止センサー、グリル防炎機能、感震停止機能など、バーナー部分だけでない様々な機能をコンロに盛り込んでいます。

焦げつき自動消火機能

煮もの調理などで水分がなくなった時など、お鍋の焦げつきを初期段階で検知し自動消火する機能です。焦げつき始めたことを感知すると自動で消火するので、鍋底全体がひどく焦げついたり、火災に至る心配を払拭してくれます。
※まったく焦げつかないわけではありません。
鍋なし検知機能

鍋を置いていない状態だと点火しません。また点火している状態で鍋をバーナーから離すと自動的に弱火になり、一定時間後に自動消火します。火の消し忘れを防止してくれる安全機能です。
グリル過熱防止機能
コンロのバーナーだけでなく、グリルのバーナーにも搭載されている温度センサー。このセンサーが庫内温度をチェックして、異常な温度上昇を検知すると自動消火します。
グリル防炎機能
コンロのバーナー奥にある排気口からグリルの火があふれるのを防止する安全機能です。フレームトラップ【グリル排気口遮炎装置】など、メーカーにより名称は異なります。
感震停止機能
一定以上の震度相当の揺れを感知すると、自動的にガスをストップします。突然の揺れにも自動でガスを遮断してくれる安全機能です。メーカーにより「揺れピタ」などの名称がついています。
早切れ防止機能
Siセンサーコンロには早切れ防止機能という機能が搭載されています。
炒めものなど高温の調理でも早切れ(途中消火)せず、弱火・強火を繰り返して自動的に火力を調節する機能です(約30分間この状態が続き、その後自動消火します)。※機能が作動していても、一定温度に達すると消火する場合があります。

参考:リンナイ公式サイト
高温モードはすべてのビルトインガスコンロに搭載されています。あぶり料理などにもよく使われることから、あぶり・高温炒めといった名前で呼ばれていることもあり、いわば一時的にセンサー解除を行うモードです。
他にも鍋をふる料理や圧力鍋の調理など、通常より高い温度でコンロをお使いいただく場合に便利な機能です。
※安全装置・機能は機種により一部非対応の場合があります。