
主婦向けの雑誌や生活情報のウェブサイトで、日々家庭のさまざまな省エネ法、節水アイデアが紹介されています。でもこうしたアイデアの中に、間違ったトイレの節水法があるのをご存知ですか? 間違った節水は、故障などトラブルの原因になることがあり、特にそれが原因でトイレが詰まり、業者を呼ぶケースも多いそうです。今回はしてはいけない節水方法と、正しい節水方法を理解しておきましょう。
トイレの使用が水道に占める割合
東京都水道局の実態調査によると、一般家庭の1カ月の平均使用水量は1人暮らし世帯で8,200リットル、3人家族では20,400リットルです。水の使用量の内訳は、以下のようになっています。
家庭における水の使われ方
風呂40%
トイレ21%
炊事18%
洗濯15%
洗面・その他6%
※東京都水道局 平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査より
家庭で使用する水のうち、トイレは風呂に次いで2番目に多く水が使われる場所になっています。この割合は平均値なので、長い時間人が家にいる世帯や、トイレを使う回数の多い高齢者世帯は、トイレが占める割合がさらに多くなることが考えられます。
トイレにかかる水道代はどれぐらい?
トイレ製品の水洗性能によっても異なりますが、1回トイレを流すと「大」レバーで6~8リットル、「小」レバーで4~6リットルほどの水を使用します。1リットル当たり約0.24円(東京都水道局平成24年度生活用水実態調査をもとに算出した単価)とすると、「大」1回で1.44~1.92円、「小」では0.96~1.44円の水が流れる計算になります。
この試算にある1回あたりの水使用量は、近年10年間に販売されたトイレの標準的な使用量を参考にしています。現在最先端の省エネ型トイレには「大」でも1回4リットルという製品もあります。 しかしながら、実は10年から15年以上前の古いトイレになると、1回の水使用量が12~13リットルという製品も多く見られます。1回あたりの水道代が最新のものと比べ3倍以上かかっています。ご自宅のトイレはどれくらいに作られたものか気にしてみましょう。
過度な節水のリスク
トイレの節水アイデアの中には、「貯水タンクの中に水の入ったペットボトルを沈める」というものがあります。沈めたペットボトルの分だけ水が少なく排出されて節水になるというのですが、実はこれはやってはいけない節水法です。水使用量10リットルのトイレの場合、「10リットルの水を使って便器内の内容物が洗い落とせる」という設計になっています。必要量以下の水では便器内が十分洗えないばかりか、流れなかったトイレットペーパーや排泄物で管が詰まる危険性もあります。さらに、洗いが足りないトイレは、汚れが蓄積して悪臭を発します。製品に設定された水使用量はそのトイレの必要量だということを知っておきましょう。
トイレの正しい節水方法
では、どんな方法が正しいトイレの節水方法になるのでしょうか? ポイントは、水量レバーの小まめな切り替えです。
レバーの『大』と『小』を使い分ける
「大」でも「小」でも同じようにトイレを流していませんか? 「大」と「小」では1回あたり約2リットル程、使用量が違います。医学的に成人は普通、日中4~7回、夜間0~1回ほど小用を足します。これに対し「大」は1日に1~2回とされています。1日に5~10回使うトイレを、すべて「大」で流すのと「大」「小」使い分けるのでは、かなりの差になります。「小」ではトイレットペーパーが流れないのでは……と思っている人もいるかもしれませんが、それはかなり旧式のトイレの場合。近年のトイレは「小」レバーで、トイレットペーパーまできっちり流せるようになっています。
買い替えを検討する
トイレは寿命の長い設備で、30~40年前の製品を使い続けている世帯もあります。前述したように節水・省エネの観点から見ると、旧型トイレを使い続けるのはおすすめできません。現在の製品は、使用する水量が大幅に少ないだけでなく、汚れが付きにくい加工や設計がされているため掃除も楽になっています。トイレを新型の省エネタイプにすると、水道代や電気代(温水便器の場合)は、最大で年間2万円程度節約できるというトイレメーカーの調査もあります。
家庭で使う水の中で多くを占めるトイレ。毎日のちょっとした工夫と適切な時期の買い替え検討で正しい節水を始めてみませんか。
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