エアコンのすっぱい臭いはなに？その原因と対処法

エアコンをつけると、すっぱい嫌な臭いの風が出てくることがあります。エアコンを稼働させる際は部屋を閉め切るため、どんどん臭いがこもって耐えられないということにも……。なにが原因でエアコンからすっぱい臭いが出ているのでしょうか。この記事では、すっぱい臭いがする原因とその対処法についてご説明します。

エアコンの交換をお急ぎの方はこちら

動画でまるわかり！エアコンのすっぱい臭い、その原因と対処法

エアコンのすっぱい臭い、その原因と対処法を動画を使ってご紹介します。

「YouTube」で開く

エアコンからすっぱい臭いがする原因

エアコンは室内の空気を取り込んで冷暖房を行いますが、空気を取り込む際、空気中の汚れも一緒に取り込んでしまいます。例えばホコリや雑菌、カビの胞子のほか、タバコを吸うご家庭であればヤニも含まれます。これらがエアコン内部の部品に付着して汚れとなり、臭いを発生させてしまうのです。

そして、冷房や除湿機能を使う際にはエアコン内部に水分が発生しますが、これも原因のひとつ。水分によって、エアコン内部にカビが繁殖し、それが臭いの原因となるためです。

関連記事＞＞吸い込むと健康を害する恐れ！カビが人体に与える影響とは

エアコンからのすっぱい臭いを解消・防止する方法

エアコンからすっぱい臭いがしてきたら、取扱説明書に従って下記のように掃除をして、汚れを取り除きましょう。掃除をする際はスイッチをオフにするだけでなく、安全のために必ずコンセントを抜くことも忘れずに。

カバー

乾いた布やきつく絞った雑巾で、上から汚れをふき取ります。

フィルター

取り外してから掃除機でホコリなどの汚れを吸い取ります。掃除機で除去しきれない汚れが付着している場合は、中性洗剤をつけたスポンジなどで水洗いした後、よく乾かしてから戻してください。

ルーバー

ルーバーは、エアコンの吹き出し部分の板のような部品です。乾いた布やきつく絞った雑巾で汚れをふき取ります。ルーバーは取り外せるものとそうでないものがあるので、説明書に従ってできる範囲で汚れをふき取ってください。

ドレンパン

ドレンパンは、エアコン内部で発生した水分を受けて排水溝のような役割をする部品です。取り外せる場合は水洗いをしてからよく乾かしましょう。取り外せない場合は、乾いた布や絞った雑巾できれいにふき取ります。

フィン・ファン

フィンとファンはフィルターの奥にある部品です。ここは取り外しが難しく、カビや汚れが付着している場合は自力での掃除は難しいため、専門業者に依頼することをおすすめします。洗浄スプレーも市販されていますが、部品を傷める原因になることもあるので十分に気をつけてください。

フィンやファンに限らず、内部にカビの発生が確認できた場合はクリーニングの専門業者に依頼することをおすすめします。

エアコンからのすっぱい臭いを放っておくとどうなる？

すっぱい臭いの原因はエアコン内部の汚れですから、放置しておくと次のような状況を引き起こす可能性があります。

風量が弱まる・風量にムラが出る

フィルターにホコリが溜まると空気の取り込みに支障が出るため、エアコンの風量が弱まったりムラになったりということが起こります。結果エアコンの効きが悪くなったと感じるかもしれません。

温度調整がうまくできない

汚れがエアコン内部の熱交換器にまで及んでしまうと、温度調整がうまくできなくなってしまいます。

関連記事＞＞家庭用エアコンが効かない原因とその対処法

エアコンから水が漏れる

エアコン内部の汚れは、結露水の漏れも引き起こします。ただし、水漏れはエアコンの設定温度を低くしすぎた場合に起こることもあります。念のため風向きを上にしてみて解消されたのであれば、設定温度の影響と考えられます。

臭いがさらにひどくなる

当然臭いをそのまま放置するとカビや雑菌がさらに繁殖してどんどんひどくなっていきます。放置すればするだけ掃除をしても取れないひどい汚れとなってしまいます。

部品が劣化して故障する

エアコンが古いとさまざまな箇所が劣化して、故障しやすくなります。故障した場合は修理で対処することもできますが、複数の箇所が故障してしまったら寿命と判断して、エアコンそのものの買い替えを検討したほうがよいかもしれません。

エアコンのすっぱい臭いを感じたら、内部の汚れのサイン。不快なだけでなく、エアコンの機能にも影響が及んでしまいます。汚れたエアコン内部から送られてくる空気を吸っているのでは健康にもよくありません。ご紹介した方法を参考にして対処してみて、汚れがどうしても取れないという場合にはエアコンの買い替えを検討してみてください。