レンジフードの油汚れを落とす方法と予防策

キッチン周りのお手入れの中でも、特に大変なのがレンジフードのお手入れ。毎年、大掃除の時期になると、1年間で溜まったギトギトの油汚れに苦労している方は多いのではないでしょうか。ここでは、とにかく手間がかかるイメージのレンジフードについて、油汚れの落とし方法や日頃からできるお手入れと予防策を詳しくご紹介していきます。

レンジフードの汚れとは

年末の大掃除で最も手がかかる場所のひとつ「レンジフード」。頑固な汚れとベタつきに苦労している方も多いのではないでしょうか。効率よく汚れを落とすためには、まず汚れの正体をしっかりと理解することが大切です。
例えば、寝室やリビングなどに設置されている換気扇の主な汚れは日常生活によって発生したホコリです。そのため換気扇が目詰まりした場合でも、掃除機などで簡単に取り除くことができます。ところがレンジフードの主な汚れは調理中に使った油にホコリが付着したもの。そのため、簡単に落とすことができません。また、そのまま汚れを放置することで目詰まりを起こし、排気効率が落ちてしまうなど、さまざまなトラブルの原因となるのです。

レンジフードの油汚れの取り方

洗剤には大きく分けて「酸性」、「中性」、「アルカリ性」と3つの種類があり、それぞれに異なる性質を持っていることはご存知でしょう。では、頑固な油汚れが付着したレンジフードの掃除にはどの種類を使うのが良いのでしょうか。おすすめは水素イオン濃度（pH）が8～11程度の弱アルカリ性かもしくはpH11以上のアルカリ性のもの。ただし、アルカリ性の洗剤は油汚れを落とす力が強い一方で、人によっては肌荒れなどのトラブルを引き起こしてしまうこともあります。敏感肌や肌への負担が心配な場合には、弱アルカリ性の重曹やセスキソーダなどがおすすめです。

レンジフードの油汚れを予防する方法

掃除のときには手間がかかるイメージが強いレンジフードのお掃除ですが、日頃のちょっとした手間で、油汚れが付着するのを緩和することが可能です。では、レンジフードの油汚れの予防策を見ていきましょう。

短いペースで掃除する

油汚れというのは時間が経過すると酸化したり、ホコリが付着したりして取り除きにくくなってしまいます。頑固な汚れになる前に、こまめなお手入れで汚れを取り除いておくと、後々の大掃除が楽になります。

新しい商品に買い替える

古いレンジフードには、汚れが落ちにくい素材のものもあります。こまめに掃除をしていてもきりがない、と思ったときには、排気効率の向上や消費電力削減のためにも、思い切って新しいものに買い換えるというのも選択肢のひとつ。最近のレンジフードにはパナソニックの「ほっとくリーンフード」やリンナイの「オイルスマッシャー」搭載のシリーズなど、汚れのつきにくい表面加工が施されたものや、約10年間レンジフードを取り外して掃除する必要がないものなどもありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

レンジフードの油汚れはそのまま放置しておくと、汚れが落ちにくくなってしまうだけでなく、排気効率も落ちてしまいます。そうならないためにも、上記の予防策を参考にして、日頃からこまめにお手入れをするように心がけましょう。もっと楽に掃除がしたいと思ったときには、油汚れのつきにくい商品への買い替えも検討してみてください。