IHクッキングヒーターの故障の原因や、賃貸物件での場合を含む対処方法についてまとめました。
毎日使うIHヒーターが不調だと不安ですよね。故障かなと思った時、こちらのページを原因を探るためのヒントにしていただければ幸いです。
また、IHヒーターの火災保険での扱いや、交換で人気の商品についてもご紹介しています。
賃貸物件に住んでいて、IHヒーターが故障した時
賃貸マンション・集合住宅にお住まいで、備え付けのビルトインIHヒーターの調子が悪い。
こんな時、焦ってしまう方はとても多いです。なぜなら入居者である自分自身が購入したものではなく、賃貸物件に付帯の設備を使用している状況だからです。自分で購入していないとなるとメーカーをチェックしていなかったり、取扱説明書が手元になかったりと、とっさの判断が難しいところがあります。
まずは落ち着いて、使用を一旦中止して原因を調べてみましょう。
注意点として、もし故障が判明したとしても、自分で勝手に修理するのは避けるということが挙げられます。
自己判断で直接修理業者を手配すると、費用を大家さんに負担してもらえない可能性が出てきます。深夜の水漏れで大家さんに連絡がつかないといった緊急事態を除き、故障が判明した時はすみやかに大家さんか管理会社を通して修理を手配してもらいましょう。
またIHヒーターが賃貸物件に付帯の設備ではなく、残置物だった場合も注意が必要です。
基本的に設備は利用者が使えるよう貸主から提供されているもので、残置物は前の入居者が残していったもの。扱いは賃貸借契約書や重要事項説明書に記載されているはずですから、まずは確認してみましょう。
最終的には個々の賃貸借契約の内容が大切になってきます。必ず大家さん、管理会社等へ早めに問い合わせてください。
IHヒーターの故障かなと思ったら
日頃IHヒーターを使用していて、何かおかしいかも?故障だろうか?操作部にコードが表示されたけど何だろう?と思うことはないでしょうか。
普段と違う現象が起こると慌ててしまうこともありますが、落ち着いて確認をしてみましょう。
電源を確認する
初歩的なことに思われるかもしれませんが、まず電源が入っているかを確かめましょう。コンセントが抜けていないか、ブレーカーが落ちていないかという点も合わせて確認します。
これらのケースでは、電源を入れ直すことで使えるようになる可能性が大きいです。
鍋を替えてみる
こちらは鍋を火にかけた時「ブーン」「キーン」「ジー」などの音がする場合の対処方法です。
IHヒーターの熱源に鍋が共振して音が鳴っていることがあり、この場合は故障ではありません。ホーロー鍋や、底が薄い鍋で起こりやすい現象ですので、鍋の種類を替えてみるとおさまる場合があります。
エラーコードをチェックする
故障を疑う状況の時、エラーコードを調べると原因が分かることがあります。
故障を示す数字の表示もありますし、ランプの点滅や点灯で状態を表すものもあります。また、何かいつもと異なる表示や状態が必ず故障というわけではなく、例えば高温になりすぎたなど、一時的なエラーを示しているようなケースも。
メーカー、機種による違いもありますので、まずは表示内容を調べてみると良いでしょう。一旦IHヒーターの使用は止めておくと安心です。
エラーコードは、お使いのIHヒーターの取扱説明書に掲載されていますので、まずはお手元の取扱説明書を見てみましょう。
今手元にないという方は、当店でも主要なエラーコード、故障かな?と思われることの多い事例をまとめたページがありますので、チェックしてみてください。
IHヒーターが寿命を迎えている可能性
IHヒーターの寿命・耐用年数は、一般的に10~15年程度と言われています。もちろん使用頻度や使用スタイルにもよりますが、「改めて考えてみるともう10年経っている」といった方は多いです。
もし使用年数が10年前後に達している場合、現時点での致命的な不調がないとしても、買い替え商品の目星をつけておくことをおすすめします。
10年ほど前と比較するとIHヒーターの技術進歩はめざましいものがあり、使いやすい仕様や便利な機能がたくさん生まれているからです。故障してお料理ができない状態になってから探すとあせってしまいますし、ぜひ余裕のある段階で見比べてみてください。
なお、IHヒーターの寿命についてはこちらに詳しい記事を用意しております。ぜひご覧くださいませ。
故障が判明したらすること
※ご自分で購入されたIHヒーターの場合
IHヒーターが故障していることが分かったら、まず購入時の保証書を確認しましょう。保証期間内であれば、無料でメーカーの点検・修理を受けられることが多いです。
購入時に延長保証をつけている場合は、延長保証期間についても忘れずチェックしましょう。延長保証は購入店やプランにより内容も期間も様々ですから、合わせて確認しておきたいですね。
なお、先ほどもお伝えしましたが、IHヒーターの寿命は一般的に10~15年ほどと言われています。
使用年数と故障原因によっては、修理しても、同年数使用してきた別の部分が故障する可能性があります。故障を修理するよりも新しいIHヒーターに買い替えた方が良い場合もありますので、交換を考えてみても良いでしょう。
IHヒーターが物理的に破損した故障の場合
IHヒーターの故障原因で寿命以外に多いものが、物理的な破損。このタイプの破損でよくあるケースは、浸水や天板の割れなどです。
まず、長期間IHヒーターを使っているうちに天板のシーリングが劣化し、煮こぼれや吹きこぼれの際に浸水してしまった場合。こういったケースで内部に水が入り込んでしまうと、基盤が故障して電源がつかなくなるといった不具合が出ることが考えられます。
次に天板(トッププレート)の割れですが、重い鍋を落としてしまったケースや、レンジフードのお手入れをしようとコンロ付近に足をかけ、踏んでしまったケースなどをよく聞きます。割れた当初は天板のごく一部が欠けただけでも、時間が経って端の方まで大きくヒビが広がる場合もあります。
割れやヒビから吹きこぼれ等の水が入ってショートする可能性がありますし、割れ方によっては指を切るなどの怪我につながることもあります。
トッププレートのひび割れ、浸水といった物理的な破損は、自分で修理するのは困難です。通電する製品ですから、たとえ修理ができたと思えても、使用再開後の感電といった危険も伴います。IHヒーターのメーカーへ問い合わせるようにしましょう。
また割れたまま使用し続けるのは大変危険ですので、早めに修理に出すことをおすすめします。
故障したIHヒーターを修理に出したい
IHヒーターの修理依頼先として、代表的なメーカーの修理窓口、サポートページをご案内します。
基本的にどのメーカーでも、問い合わせの際には品番が分かるとスムーズです。事前に調べておくとベターです。
参考:ビルトインIHクッキングヒーターの品番(型番)の調べ方
また、保証書も手元に出しておきましょう。
各メーカーの修理窓口リンク
IHヒーターの故障に保険が使える?
IHヒーターの故障や破損の際、火災保険の対象となるケースがあります。
「怪我や車の事故、自然災害による家屋の被害といったもののイメージが強く、IHヒーターの故障で保険が使えるとは思っていなかった」「IHヒーターの破損で保険が使えることがあるのは知らなかった」そんな方は、契約内容を確認してみてください。
なお、賃貸物件にお住まいの方も初めから諦めてしまうことはありません。借家人(しゃっかにん)賠償責任保険という、借りている部屋に損害を与えてしまった時のための保険があります。
自分の不注意が原因だから…と諦めてしまわず、一度火災保険の内容を確かめてみましょう。
「火災保険の特約で家財保険をつけていて、家財保険から補償された」
「賃貸だが、入居時の火災保険に借家人賠償責任保険がセットされていて、そこから補償された」
といった例もあります。実際に補償対象となるか、補償の内容はどのようなものかは個々のケースにより異なりますから、火災保険の契約担当者へ問い合わせてみてください。
IHヒーターの人気商品、費用感などのまとめ
当店では長らくビルトインIHヒーターを販売しており、商品と工事のセット商品が非常に人気です。一戸建て、マンション・集合住宅での新規設置や交換、また物件オーナー様からのご依頼を受け、複数のお部屋のIHヒーター交換工事を行うこともよくあります。
そういった中でご質問をいただくことが多かったり、お知りになりたい方の多いことについて、詳しくご案内するページを設けております。
IHヒーターが故障したので交換したいという時、商品選びに迷ってしまうというご相談も多く寄せられます。購入時の比較検討、知識としての参考にしていただけるページが多数ございますので、ぜひこちらのページもご覧くださいませ。
費用感を知る
人気・売れ筋のIHヒーターを知る
ランキングは全て、工事込みセット(本体+工事費+無料保証)になっています。
ハイグレードIHヒーター
人気・売れ筋ランキング
スタンダードIHヒーター
人気・売れ筋ランキング
ベーシックIHヒーター
人気・売れ筋ランキング
IHヒーターの選び方と知識
IHクッキングヒーターの仕組み・原理を
わかりやすく解説
IHヒーターのラジエントヒーター、
オールメタル対応とは