キッチンのリフォームをする時に、IHクッキングヒーターの設置を検討される方は多いのではないでしょうか。これまでガスコンロを使用していた方にとっては、IHクッキングヒーターで電気代がどのくらいかかるのか気になるところでしょう。
そこで今回は、IHクッキングヒーターのそもそものメリットや電気代節約のコツについて解説していきます
IHクッキングヒーターとは? どんなメリットがあるの?
IHクッキングヒーターは、内部に配置したコイルに電流を流すことで、電気抵抗を持つ金属製の鍋やフライパンなどの調理器具を自己発熱させる調理器のことです。オール電化住宅などをきっかけに導入する家庭が増えています。ちなみに、IHとは「Induction Heating」の頭文字です。では、IHクッキングヒーターにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
火を使わないので安全
IHクッキングヒーターの一番のメリットは火を使わないということ。小さなお子さんやお年寄りのいる家庭でも安心して使えるだけでなく、使用中にキッチンの温度が上がりにくいため夏場でも快適に料理を楽しむことができます。
掃除がしやすい
IHクッキングヒーターはトッププレートが平らで掃除がしやすいというメリットがあります。揚げ物などをした後の油汚れも拭き取りやすいので、掃除の手間が軽減します。
加熱が早く、火力が強い
IHクッキングヒーターは火力が弱いというイメージがあるかもしれませんが、近年は200VのIHが主流で、ガスコンロよりも強い火力で調理ができるものもあります。また、IHは加熱が早いのはもちろん、火力を調節しやすいというメリットも。
IHクッキングヒーターの電気代
IHクッキングヒーターで気になるのが、電気代がどのくらいかかるのかということ。多くのメーカーが目安として紹介しているのは、4人家族で1ヶ月1,000円前後という金額です。
また、カタログや製品本体に貼られたシールなどから消費電力が分かるのであれば、「消費電力(kW)×運転時間×電気料金単価(※)」で算出することも可能です。
※電気料金の目安単価 31円/kWh
参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
IHクッキングヒーターの消費電力や使用時間によって異なりますが、30分の利用でおおよそ10~60円程度となります。
IHクッキングヒーターとガスコンロはどっちがお得?
使用する製品や住んでいる地域、契約している電気・ガスの料金によってかかる費用が変わりますので、どちらがお得ということは一概には言えません。
ただ電気代には、夜間に使用するとお得になるプラン等があります。共働きの家庭など、日中はほとんどキッチンを使用しないという場合には、ガスコンロよりもIHクッキングヒーターの方がお得になることもあるようです。
IHクッキングヒーターの電気代を節約する方法
IHクッキングヒーターではIH対応の鍋を使いますが、なかでも鉄製・ステンレス製の鍋は熱伝導率が高く加熱時間が短くて済みます。またIHに限りませんが、圧力鍋を使った調理は保温力が高く、電気代節約に最適です。
IHのプレートやなべ底に汚れがついたままだとプレートと鍋の間が直接接触せず、鍋の加熱が非効率になります。汚れとともに、なべ底の水滴も事前に拭き取るようにしましょう。
また、そもそもの電気料金を見直す方法もあります。一番電力を使う時間帯に合わせて電気料金プランを選択すると、IHクッキングヒーターだけでなく家庭全体の電気代節約につながります。詳しくはご契約中の電力会社のホームページで「料金プラン」をご覧ください。
まとめ
上記のようにIHクッキングヒーターには安全性や掃除のしやすさなどのメリットがあり、気になる電気代も工夫次第で節約することができます。キッチンリフォームの際は上記を参考にIHクッキングヒーターを検討してみてください。