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毎日の暮らしに欠かせないエコキュート。できるだけ長く、安心して使い続けたい設備のひとつですよね。では、エコキュートの寿命がどれくらいか、ご存じでしょうか。
一般的にエコキュートの耐用年数は10年程度とされています。一方で、SNSなどでは「20年くらい使えた」という声を目にすることもあり、実際のところが気になる方も多いのではないでしょうか。
実は、エコキュートの寿命は使い方や設置環境、メンテナンス状況によって大きく左右されます。そこで本記事では、エコキュートの寿命の目安や、故障のサイン、交換を検討すべきタイミングについて分かりやすく解説します。
メーカーではエコキュートの耐用年数を約10年と想定しています。
エコキュートがはじめて発売されたのは2001年。その後、順調に普及が進み、2025年3月末時点で国内累計出荷台数は1000万台を突破(※)しました。つまり、発売当初から使用されているエコキュートの多くは、すでに交換時期を迎えている、あるいは過ぎていると考えられます。
メーカーによるエコキュートの無償保証期間は本体が1〜2年、冷媒系統(ヒートポンプユニット)が3年、タンク(缶体)が5年です。メーカーによって価格はまちまちですが、有償の延長保証サービス(5年~10年)も用意されています。
| パナソニック | ダイキン | 三菱 | 日立 | コロナ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 本体※ | 1年 | 1年 | 2年 | 1年 | 2年 |
| 冷媒系統 (ヒートポンプユニット) |
3年 | 3年 | 3年 | 3年 | 3年 |
| タンク(缶体) | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 |
※ヒートポンプユニットと貯湯タンク
| 生活堂 | パナソニック | ダイキン | 三菱 | 日立※ | コロナ | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5年 | クーポン適用で 11,400円 |
12,980円 | - | 12,100円 | - | 11,880円 |
| 7年 | - | - | - | - | 25,300円 | - |
| 8年 | 27,400円 | 27,280円 | - | 25,850円 | - | 25,520円 |
| 10年 | クーポン適用で 28,400円 |
31,680円 | 31,900円 | 31,460円 | 35,200円 | 31,130円 |
※価格は2026年1月27日現在
※日立は標準仕様の場合
エコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」の2つの主要な機器で構成されていますが、それぞれ寿命の目安は異なります。ここからは、ヒートポンプユニットと貯湯タンク、それぞれの寿命について詳しく解説します。
ヒートポンプユニットの寿命は、5~10年といわれています。
ヒートポンプとは、空気中の熱を集めて冷媒で圧縮し、その熱を水に伝えてお湯をつくる仕組みです。エコキュートにおいて、この加熱を担う中核となるのがヒートポンプユニットです。
ヒートポンプユニットは、常に圧縮や熱交換を繰り返すため負荷が大きく、エコキュートの中でも比較的寿命が短い部位とされています。内部には圧縮機(コンプレッサー)や熱交換器など多くの部品が使われており、経年劣化により故障リスクが高まります。
また、修理費用が高額になりやすいことから、エコキュートの使用開始から10年を目安に、修理ではなく交換を検討するのがおすすめです。

画像引用:ダイキンWEBサイト「エコキュートのしくみ」より
エコキュートの主要機能はヒートポンプユニットに集約されているため、メーカーの無償保証期間も短く設定されています。
ダイキンでは、ヒートポンプユニットのみを交換できる「交換用ヒートポンプユニット」を販売しています。まだ新しいのにヒートポンプユニットだけが故障してしまった場合は、本体まるごと交換以外の選択肢として検討する価値があるでしょう。
ただし、ヒートポンプユニットのみを交換しても既設の貯湯タンクの保証期間は延長されません。タンク側の使用年数や状態もあわせて確認したうえで、総合的に判断することが大切です。
※当店では、ダイキンの交換用ヒートポンプユニットをお取扱いしておりません。

貯湯タンクはその名の通り、つくったお湯を貯めておくためのタンクです。貯湯タンクの寿命は10年~15年とされており、ヒートポンプユニットに比べるとやや長めです。
ただし、貯湯タンクも決してメンテナンスフリーではありません。定期的な水抜きなどのメンテナンスを怠ると、内部に汚れや不純物がたまり、寿命が短くなってしまう可能性があります。
エコキュートを長く安心して使い続けるためにも、日頃の点検やお手入れを心がけることが大切です。
10年以上使ったエコキュートで以下のような症状が見られる場合は、寿命が近いサインの可能性があります。早めにメーカーや施工業者へ修理を依頼するか、交換を検討しましょう。
設定温度よりぬるかったり、急に熱くなったりする場合は、ヒートポンプユニットや温度センサーの劣化が考えられます。
また、お湯切れを起こしていないのにお湯が出ない場合は、貯湯タンク内の劣化や、沸き上げ効率の低下が原因の可能性があります。
エコキュートからいつもと違う音が聞こえる場合、コンプレッサーなど内部部品の摩耗が進んでいる可能性があります。
ただし、冬季は「除霜(霜取り)運転」により音が大きくなる場合があります。
配管まわりや本体下部に水たまりができている場合や、水抜き栓以外から水漏れしている場合は、パッキンやタンクの劣化が進んでいる恐れがあります。
また浴槽に黒い粉のような汚れが浮かぶ場合、配管の接続部などに使われているパッキンが劣化し、細かく砕けてお湯に混ざっている可能性があります。この場合、パッキンを交換する必要がありますが、ほかのパッキンも同様に劣化している可能性があるので、エコキュートの交換時期が近づいているサインと言えるでしょう。
使い方が変わっていないのに電気代が上がっている場合、加熱効率が落ちている可能性があります。
加熱効率が落ちると同じ量のお湯を沸かすのにより多くの電力が必要となるため、電気代上昇の原因になります。また、センサー類の精度が低下し、必要以上に沸き上げ運転を行って無駄な電気を消費している可能性もあります。
リモコンにエラーコードが頻繁に表示される場合は、一時的な不具合ではなく、内部部品の寿命が近づいている可能性があります。
エラーコードにはご自身で解決できるものとできないものがあります。まずは取扱説明書でどのような内容のエラーが起きているのかを確認しましょう。
エコキュートの寿命を延ばすためには、日々の使い方と設置場所の環境が大きく影響するといわれています。
ここでは、エコキュートの寿命を延ばすためのコツをご紹介します。

エコキュートには、使用を避けたほうがよい入浴剤があります。具体的にどの入浴剤が使える・使えないはメーカーや機種によって異なるため、必ず取扱説明書で確認しましょう。
特にフルオートタイプのエコキュートは、配管を自動洗浄・循環させる仕組みのため、使用できる入浴剤に制限が多い傾向があります。一般的には花王のバブ(透明タイプ)などは使用できるケースが多いとされていますが、最終的な判断は機種ごとの仕様に従うことが重要です。
| 入浴剤のタイプ | 使用できない理由 |
|---|---|
| ミルク成分(お湯が白く濁る)・とろみがあるタイプ | フィルターの目詰まりや配管の詰まりの原因になるため |
| 硫黄・酸・アルカリ・塩分を含んだタイプ | 配管を錆びさせたり、腐食させたりするため |
| 生薬(葉、茎)など固形成分が含まれるタイプ | フィルターの目詰まりの原因になるため |
フルオートのエコキュートで使用できる入浴剤の例です。機種によって異なるため、必ず取扱説明書でご確認ください。
入浴剤を使う場合は、自動配管洗浄を必ず「入」にしてください。
| メーカー | 使用OKな入浴剤 |
|---|---|
| パナソニック |
バブ、バスクリン、きき湯、バスロマン、旅の宿など ※にごりタイプ・パウダー配合は除く |
| ダイキン |
バブ、温泡、バスロマン、きき湯、バスクリン、ソフレ、日本の名湯など ※バスクリンは「にごり湯」にも対応 |
| 三菱 |
バブ、バスロマン、バスクリン、あわ入浴剤など ※にごりタイプ・パウダー配合は除く ※あわ入浴剤はPシリーズのみ |
| 日立 |
バブ、バスクリン、きき湯、バスロマンなど ※にごりタイプ・パウダー配合は除く |
| コロナ |
バブ、バスクリン、バスロマンなど ※にごりタイプ・パウダー配合は除く |
貯湯タンクやヒートポンプユニットの定期的なメンテナンスも、エコキュートの寿命を延ばすために欠かせません。なかでも、貯湯タンクや配管の水抜きは、専門知識がなくても比較的簡単に行えるメンテナンスです。
年に2~3回程度水抜きを行うことで、タンク内部にたまった不純物や汚れを排出し、劣化の進行を抑える効果が期待できます。水抜きの具体的な手順は取扱説明書に記載されていますので、内容をよく確認したうえで、安全に作業を行いましょう。
機種によってやり方は異なりますので、必ずお使いのエコキュートの取扱説明書でご確認ください。
作業中は高温のお湯が出る可能性があるため、やけどに注意しましょう。不安がある場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
また、浴槽のフィルターは汚れがたまりやすく、目詰まりしやすい部分です。週に1回程度を目安に、こまめに掃除するようにしましょう。
掃除方法は、ふろ接続アダプターのカバーを取り外し、歯ブラシなどで軽くこすりながら水洗いするだけで十分です。定期的にお手入れすることで、湯はり不良や循環トラブルの予防につながります。
エコキュートの設置環境も、寿命に大きく影響します。湿気やホコリが多い場所に設置すると、内部部品の劣化が進みやすく、故障や寿命短縮の原因になる可能性があります。
また、寒冷地や潮風の影響を受ける海浜・臨海地域で使用する場合は、設置環境に適した寒冷地仕様、耐塩害仕様・耐重塩害仕様のエコキュートを選ぶことが重要です。
そのほかにも、エコキュート周辺には空気の吸い込みを妨げる物を置かないこと、雑草が生えている場合は定期的に除去するなど、日常的な環境管理を心がけましょう。
井戸水でエコキュートを使用する場合は、必ず井戸水対応のエコキュートを選びましょう。また、井戸水対応機種であっても、事前の水質検査は必須です。
井戸水には硬度の高い水が使われているケースがあり、カルシウムやマグネシウムなどの成分が少しずつ蓄積すると、配管の詰まりや機器故障の原因になります。
なお、井戸水対応のエコキュートは、ダイキン、日立、パナソニック(※)などから販売されています。買い替える前に、対応可否や条件をしっかり確認しておきましょう。
※パナソニックは独自の水質検査基準を満たした場合のみ
各メーカーの、エコキュート修理における概算費用をご紹介します。修理か交換かで迷われたときは参考にしてください。
| 三菱 | パナソニック | ダイキン | |
|---|---|---|---|
| お湯が出ない | 18,700円~188,100円 | 30,000円~ | 39,000円~57,000円 |
| 水漏れがする | 16,500円~68,200円 | - | 28,000円~62,000円 |
| リモコンが操作できない | 27,500円~49,500円 | - | 47,000円~72,000円 |
※参照:三菱電機「修理料金の目安<三菱エコキュート>」
※参照:パナソニック「長期安心修理サービス」
※参照:ダイキン「製品別の修理目安金額」
※2026年1月27日時点の情報となります。現行とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
エコキュートの寿命と交換時期について解説しました。エコキュートは使用年数が長くなるほど故障のリスクが高まり、修理を重ねるよりも、新しい機器に買い替えたほうが結果的に費用を抑えられるケースも少なくありません。
お湯の出方に違和感がある、エラー表示や異音が出始めたといった不具合が見られる場合は、修理だけでなく交換も選択肢に入れて検討することをおすすめします。早めに判断することで、突然お湯が使えなくなるトラブルを防ぎ、安心して快適な暮らしを続けることができるでしょう。
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