
給湯器から普段聞き慣れない異音が聞こえたら、修理や交換のサインかもしれません。給湯器も機械ですから、経年劣化によりさまざまなトラブルが出てしまうのは仕方のないことです。突然の不具合に慌てないためにも、給湯器から異音がする場合のチェックポイントを正しく理解しておきましょう。
給湯器からの異音で考えられる不具合
給湯器を使用するときには、ファンやポンプ、モーターなど、多少の音が聞こえるのは特に問題ではありません。では、給湯器からいつもとは違う異音がした場合、どのような不具合が考えられるのでしょうか。
不完全燃焼
給湯器を使ってすぐに「ポンッ」、「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえた場合には、不完全燃焼やガス漏れが起きている可能性があります。そのまま使い続けていると、一酸化炭素中毒を起こしたり、爆発したりする危険性があるため、直ちに使用を中止しましょう。
ファンモーターの不具合
給湯器を使用中に「ピーッ」という笛のような高い異音が聞こえてきた場合には、ファンモーターの不具合が考えられます。ガスと酸素の供給バランスが合っていない場合もありますので、まずは本体に異変がないか、リモコンにエラーコードが出ていないかを確認しましょう。
ガス給湯器の不具合を感じたら確認するべき3つのポイント
多くの家庭ではガス給湯器が外に設置されているため、あまり目にすることがないと思いますが、不具合に早く気付くためには、日頃から定期的に確認をしておくことが大切です。
給湯器が変色、変形を起こしていないか
給湯器の本体に見慣れない変色や変形が起きていないかを確認します。腐食や穴あき、部品の脱落などに気がついた場合には、直ちにガス会社へ連絡をしましょう。
給湯器の吸排気を遮るものがないか
給湯器の吸気口や排気口がふさがっていないかを確認します。枯葉やホコリ、鳥の巣などが原因で吸排気が遮られてしまうこともあるので注意が必要です。
エラーコードが出ていないか
給湯器のリモコンや室内の操作盤に見慣れないエラーコードが表示された場合、給湯器に何らかの不具合が発生している可能性があります。1995年以降に設置された給湯器の場合にはメーカーに関係なく同一のエラーコードが使用されていて、例えば「140」という数字が表示された場合には、過熱防止装置が作動したという意味で、給湯器の修理や交換が必要です。
ガス給湯器の応急処置はできる?
給湯器の不具合は、基本的にガス会社に連絡をして見てもらうことが最も安全でしょう。自己判断で応急処置をしたり無理に直そうとしたりすると、一酸化炭素中毒や爆発といった事故に繋がる危険性もあるため、大変危険です。異音をはじめとする不具合が発生した場合には、速やかにガス会社の点検を受けましょう。
また、長年使っている古い給湯器の場合には、新しいものに買い換えることを検討してみましょう。ガス会社の場合には基本的に定価での販売となりますが、さまざまな生活器具と一緒に給湯器を扱っている販売会社なら、ネットで見積もりをとることで割安に購入することも可能です。
給湯器は外に設置されていることが多いため、異音がしても普段と違うかどうかと分からない方も多いのではないでしょうか? 不具合にいち早く気付くためにも、排気口に汚れがたまっていないかなど、定期的に給湯器の確認をするように心がけましょう。
給湯器からの異音が気になるときはこちら!
