ヒートショックになりやすい人って?
冬に多い理由とすぐできる対策を解説
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冬になると増えるのがヒートショックによる事故。
お風呂などで温度の急激な変化に身体がついていかず、重大な事故につながるケースが相次いでいます。特に65歳以上の高齢者がいるご家庭は注意が必要です。
とはいえ、内容まで詳しく知っている方や、具体的な対策を取っている方は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事ではヒートショックの原因やリスク、すぐできる対策まで、詳しく解説します。
ヒートショックとは?
ヒートショックとは、急激な室温の変化によって血管が収縮・拡張し、血圧や心拍数が急激に変動することで起こる身体への強い負担を指します。室温差が体に与える影響は想像以上に大きく、短時間のうちに心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる症状を引き起こすおそれがあります。
特に注意が必要なのが入浴時です。暖かいリビングから寒い脱衣所、さらに温かいお湯に浸かることで急激な温度変化が生じ、ヒートショックを起こします。最悪の場合、そのまま意識を失い、浴槽で溺れてしまうケースも少なくありません。
厚生労働省の調査によると、令和4年度における65歳以上の「不慮の溺死及び溺水」のうち7割以上が家庭などの浴槽で発生しており、その死亡者数は交通事故による死亡者数の2倍以上にのぼっています。

ヒートショックになりやすい人は?
ヒートショックは、65歳以上の高齢者や持病のある方に起こりやすいとされていますが、実は健康な方でも生活習慣や入浴のしかたによっては注意が必要です。特に「飲酒後すぐの入浴」や「熱いお風呂を好む習慣」は、ヒートショックのリスクを高める要因とされています。
- 65歳以上の高齢者
- 不整脈がある方
- 高血圧・糖尿病・動脈硬化などの持病のある方
- 肥満気味の方
- 飲酒後すぐにお風呂へ入る方
- 熱めのお風呂が好きな方
なぜ冬はヒートショックが起きやすいのか
冬にヒートショックが起きやすい最大の理由は、家の中で生じる大きな温度差です。暖房の効いたリビングから冷え切った脱衣所へ移動すると、急な寒さによって血管が収縮し、血圧が上昇します。
そのまま服を脱いで寒い浴室に入ると、さらに血圧は高い状態になります。そこから温かい湯船につかると、今度は血管が一気に拡張し、血圧が急激に低下します。このように、短時間で血圧が大きく上下することで起こるのがヒートショックです。
なお、ヒートショックのリスクが高い場所は浴室だけではありません。冬場は、トイレや廊下など暖房のない空間も要注意です。暖かい部屋から冷えた場所へ移動する際は、身体に大きな負担がかかることを意識することが大切です。

今すぐできるヒートショック対策5つ
ヒートショックを防ぐためには、日常のちょっとした工夫がとても重要です。ここでは、今日からすぐに実践できる対策を5つご紹介します。
入浴前にお風呂や脱衣所を暖めておく
ヒートショック予防で最も大切なのは、急激な温度変化をなくすことです。
入浴前に浴槽のフタを外して湯気を立たせたり、シャワーのお湯で浴室の壁や床を温めたりするだけでも、体への負担を軽減できます。
また、脱衣所や浴室の床にマットを敷き、足元からの冷えを防ぐのも効果的です。
かけ湯をしてから湯船に入る
冷えた体でいきなり湯船に浸かると、血管に大きな負担がかかります。
まずは手足など心臓から遠い部分からかけ湯をして、体をお湯の温度になじませてから、ゆっくり入浴するようにしましょう。
お風呂の設定温度を低めにする
「熱いお風呂が好き」という方は要注意です。一般的に、お湯の温度は41℃以下が推奨されています。
また、長湯も体への負担になります。入浴時間は10分以内を目安にし、無理のない入浴を心がけましょう。
飲酒後すぐはお風呂に入らない
アルコールには血管を拡張させ、血圧を一時的に下げる作用があります。
その状態で寒い脱衣所に移動すると、血圧が急激に変動し、ヒートショックのリスクが高まります。飲酒後すぐの入浴は避けるようにしましょう。
入浴前に家族に一言かける
万が一、お風呂で体調を崩した場合、発見が遅れると重大な事故につながる可能性があります。
入浴前に「お風呂に入るね」と一言伝えておくだけで、家族が異変に気付きやすくなり、早期対応につながります。
効果的な住まいのヒートショック対策は?
日常の工夫に加え、住まいの環境を整えることもヒートショック対策として非常に有効です。ここでは、より安心・安全な住まいづくりにつながる対策をご紹介します。
浴室暖房乾燥機を設置する

暖房機能付きの浴室暖房乾燥機があれば、ワンタッチで浴室を暖めることができます。
ヒートショック対策だけでなく、カビ予防や衣類乾燥にも使えるため、花粉の季節や梅雨時にも大活躍します。
当店では、工事費込み5万円台から浴室暖房乾燥機を販売しており、手軽に導入できる点も魅力です。
トイレや脱衣所にも暖房機を設置する
ヒートショックは浴室だけでなく、トイレ・脱衣所・廊下などでも起こりやすくなります。小型暖房機を設置しておくことで、寒暖差をやわらげることが可能です。
人感センサー付きの暖房機であれば、必要なときだけ作動するため、省エネ面でも安心です。
浴室や住宅の断熱リフォームを行う
築年数の古い住宅は断熱性能が低く、暖房を使っても室温が上がりにくかったり、すぐに冷えてしまう傾向があります。
その結果、暖房費がかさみ、ヒートショックのリスクも高まります。
例えば、浴室の窓に内窓を設置するだけでも、外の冷気を遮断し、室温を保ちやすくなります。内窓は既存の窓の内側に取り付けるため、工事費を抑えやすいのも特長です。
また、断熱材を使用した高断熱ユニットバスも登場しており、費用は60万~100万円程度かかりますが、浴室リフォームを検討している方にはおすすめの選択肢です。
まとめ
ヒートショックは浴室だけでなく、トイレや脱衣所など、家の中のさまざまな場所で起こる可能性があります。また、年齢や持病の有無にかかわらず、急激な温度変化は誰の体にも大きな負担となるため、日頃から意識して対策を講じておくことが大切です。
特にヒートショックによる事故が多い浴室では、浴室暖房乾燥機の設置に加え、内窓の設置や断熱リフォームなど、住まいの環境を整えることでリスクを大きく減らすことができます。入浴時の安全に少しでも不安を感じている方は、この機会に住まいのヒートショック対策を検討してみてはいかがでしょうか。



