
エコキュートには様々なタイプがありますが、選ぶ際のポイントとしてはずせないのが、お湯を使う家族の人数です。エコキュートは、沸かしたお湯をタンクに貯蔵して供給する給湯器ですので、使う人数に合った容量のタンクを選ばないと、途中でお湯切れになってしまう可能性があるからです。この記事で、エコキュートの適切なタンクの容量について解説します。
まずは家族で1日にどれくらいのお湯を使用するか計算する
まずは、家族全員が1日にどれくらいのお湯を使うかを計算してみましょう。水道を1分間出しっぱなしにすると約12Lを使用するとされています。お風呂の際にシャワーをどのくらい出しっぱなしにしているかを計ってみて、例えば5分なら60Lなど、おおまかな使用量を算出してみましょう。
また、一般的な浴槽であれば湯船に使うお湯は約180Lとされており、使用量が一気に跳ね上がります。このほかにキッチンや洗面などでお湯を使用する家庭はその使用量も加算します。
ただし、これはあくまでも目安。「浴槽が180Lより大きい」「洗濯にお湯を使っている」など、家庭の実情に合わせて調整してください。
エコキュートの容量を選ぶ際の注意点
家族が使うお湯の量が分かったら「さっそく機種選び!」といきたいところですが、気をつけたいことがいくつかあります。
地域によって使用可能なお湯の量が違う
実はエコキュートは、寒冷地と温暖地など、地域によって使用可能なお湯の量に違いがあるのです。その理由は、エコキュートの仕組みにあります。
エコキュートは、90℃前後のお湯をタンクに貯め、その高温のお湯に水道水をプラスして適温にし、供給するシステムになっています。水道水の温度が高い地域であればタンク内のお湯をあまり使わずに設定温度のお湯が作れますが、低い地域はタンクの内のお湯をより多く使います。
タンク容量は使用できるお湯の量ではない
上記のように、エコキュートではタンクに貯めた高温のお湯に水道水をプラスして適温にします。つまり、タンクの容量=使えるお湯の量ではないということ。使えるお湯の量は、タンク容量よりも多いのです。
電気代は基本的にエコキュートの容量による
エコキュートの電気代は基本的にはタンクの容量によるといえます。ただし、お湯の使用量とタンクの容量があっておらず、お湯切れを頻繁に起こす場合は注意が必要です。
エコキュートは深夜、電気料金が割引になる時間帯にお湯を沸かしますが、お湯を使いすぎてタンク内のお湯がなくなると、日中にお湯を沸かすことになります。割引対象外の時間帯に稼働してしまうと、電気代がかさんでしまいます。
家族の人数別! おすすめのエコキュートの容量
では、家族の人数別におすすめしたいエコキュートの容量をご紹介しましょう。エコキュートの基本ラインは、370L、460L、550Lの3種です。
2~3人家族なら370L
いちばんお湯を多く使う冬に40℃のお湯を供給すると考えても、2~3人家族であればタンク容量は370Lで十分でしょう。
4~5人家族なら460L
4人家族のお湯の使用量は400~600L程度とされており、エコキュートの容量としては460Lがおすすめ。5人家族でお湯を頻繁に使う場合は、もうひとつ上のクラスでもよいかもしれません。
6~7人家族なら550L
家族の人数が多い場合は、大容量のタンクがおすすめです。寒い冬にお湯が切れてしまう心配もありません。
エコキュートの選び方について、ご紹介しました。ポイントは、家族の人数をもとにお湯の使用量の目安を出し、それに合ったタンク容量を選ぶことです。記事を参考に、ぴったりサイズのエコキュートを見つけてくださいね。
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